自分にあったミシン

ミシンを使う前に

自分にあったミシンのイメージ

ミシンを初めて使う方は、ミシンのセットの仕方について戸惑うこともあるかと思います。 ここでは、ミシンを使う前の針や糸通しなどミシンのセット方法などについてご紹介していきます。

ミシンのセッティング

基本的に直線縫いとジグザク縫い、ボタンホールが出来る位でよいのであれば、 購入するのはシンプルなタイプのミシンで充分でしょう。 頻繁に使う予定ならともかく、初心者がいきなり高性能・多機能のミシンを 手に入れても、その性能を持て余してしまいます。 足で踏んでミシンを操作するフットコントローラーと呼ばれるものがあれば、 足でミシンを操作することが出来ますので初心者にはお勧めです。 手元のボタンで操作するタイプのミシンもありますが慣れない間は両手が 使えた方が便利なので、ボタン式のミシンでもフットコントローラーも 使えるミシンの方がいいでしょう。 一般的な作業方法は、ミシンを机やテーブルなど安定した台の上に置いて、 作業する人はイスに腰掛けて、フットコントローラーを足元に置いて使用 することになります。 ミシン縫いにはミシン本体以外にも、ミシン針、ミシン糸、ボビンなどを 使いますが、生地の厚さによって針と糸の太さも変ってくるので、 使用する生地に合った針と糸を用意します。 布地に合わない針と糸では上手く縫えないだけでなく、ミシントラブルの元にもなるのできちんと選びましょう。

縫い始める準備

使用する糸が決まったらボビンに下糸を巻き取っておきます。 針のつけ方、上糸のかけ方、下糸のセットの仕方はミシンの機種に よって違ってくるので、ミシンに付いている取り扱い説明書を読んでしっかり 理解してください。 次に布地にあった針をつけますが、針先が折れたり曲がったりしていないかも 確認しておきましょう。 家庭用ミシンの場合は針の片面が平らに、もう片面は丸みを帯びています。 丸みを帯びた方を手前に、平らな面を後ろに向けて取り付けます。 糸は針穴の前から後ろへ通しますが、古いタイプのミシンには左から右へ 通す物もあります。 針は折れてしまうこともあるので、予備の針も数本準備しておきましょう。 ミシン針を取り付けたら、上糸を正しい順序でかけていきます。 ミシンの機種によって手順に違いがありますので、必ず取り扱い説明書で 確認してください。 ミシンによってはわかりやすいよう、本体に番号を表示しているのもあります。 一見ややこしそうですが、順番通り糸をかけていけば大丈夫です。

縫い始め

縫う前にははぎれ布などで試し縫いをして上糸と下糸の調子を見ましょう。 問題なさそうなら布をおさえの下に置きいよいよ本番です。 縫い始めは返し縫いをするので、はずみ車を手前に回して縫い始め位置から 1センチ程手前に針を刺し、おさえを下ろします。 縫い始めの位置まで返し縫いで戻り、その後縫い進めます。 慣れない間は一定の速度でゆっくりと慎重に縫ってください。 直線を縫う時は片方の手で布を持ってもう片方の手も布に添えると、 布がたるまないので縫いやすいでしょう。 直角を縫う時は、角まで縫い進んだら角に針を刺したままおさえを上げます。 次に針を刺したまま布を回して布の向きを変えます。 布を縫い進む方向にセットしたら押さえを下ろして再び縫い進めます。 縫い終わりは、縫い終わり位置まで縫ったら1センチ程返し縫いをします。 慣れない間は縫い合わせる布がずれないよう、縫う箇所にマチ針を 打ったりしつけをかけておくと縫いやすいでしょう。 マチ針は縫う線に対して直角に打ち、押さえがマチ針に触れる前にミシンを止め、 マチ針を抜くようにします。 マチ針を刺したまま縫うと針が折れることがありますので、勢いでそのまま 縫わないようにしてください。 まっすぐに縫えないようなら最初はチャコペンシルなどで縫う線に印をつけて、 目安にしても良いでしょう。 初めての方は急いで縫おうとせず、ゆっくりと自分に合ったスピードで縫う 練習をしてください。